技術本部 工具設計部 Mさん

“使い手と作り手”
両方の立場を考えた
工具設計を

  • 技術本部 工具設計部
  • 2017年入社 / 工学部機械工学専攻
  • Mさん
※所属部署・役職・インタビュー内容は取材時点でのものです

Career

新卒で技術本部工具設計部に配属。お客様の要望に合わせた特殊工具の設計を年間100件以上こなす。2019年にはイスラエルにあるグループ会社へ出向し、現地のものづくりに触れる。

小さな工具の、大きな可能性に惹かれた

  • タンガロイを選んだ理由
  • 大学の研究内容
  • 材料力学

タンガロイに入社した理由を教えてください。

私は工学部の機械工学を専攻していたので、漠然とものづくりに携わりたいという気持ちがありました。タンガロイを知ったのは、合同説明会。自動車やスマートフォンの部品など身の回りのものを作る際に必ず使われる貢献性の高さや、世界を舞台にしたフィールドの広さに惹かれすぐに第一候補になりました。岩手出身の私からすると本社が東北にあるというのも一つの魅力でした。

大学での研究内容も近しいものがあったのでしょうか?

いえ、大学では介護者の身体的負担の評価とその改善について研究していました。もともと体を動かすことが好きだったので、スポーツ工学を専門とする教授の研究室に入ったんです。筋肉を動かす際に発生する電気信号を計測して、負荷がかかっている場所を数値で評価、身体的負荷が低くなる動かし方を見つけるといったことを研究していました。

興味深い研究内容ですね。大学での学びで活かせていることはありますか?

材料力学や機械力学の知識はとても役に立っています。私は工具の設計をしているのですが、思いついたアイデアが実現可能かどうか手計算でサッと確認出来たり、思考の道筋や深め方が分かるので、効率よく業務に取り組めていると感じます。

大学時代について話すMさん

使い手と作り手。両方の立場を考えた最高の工具を

  • 特殊工具の設計
  • 加工時間の短縮

普段の業務について教えてください。

タンガロイでは、カタログに掲載される標準工具と、お客様のご要望に合わせたオーダーメイドである特殊工具の2パターンの工具を作っています。私は後者の担当で、CADソフトを使い、年間100件以上の転削工具の設計を行っています。

CADを操作するMさん

具体的にどういった要望をいただくのですか?

加工時間の短縮や特殊な加工への対応など、多岐に渡ります。お客様によって当然加工する製品は様々で、使用する機械や加工環境も異なります。基本的なことではありますが、事前にしっかりとヒアリングをして、ニーズや課題の解像度をあげることが重要だと考えています。

メンバーと会議をするMさん

仕事を進めるうえで大切にしていることはありますか?

使い手と作り手、それぞれの立場を考えることですね。CAD上でモデリングができても、実際に製造できない形状や精度であったら意味がありません。また少しの工夫で性能を落とすことなく、かつ製造現場が作りやすい形状に仕上がることもあります。「お客様の要望に応えられているか、製造上での問題はないか」といった両方の視点を大切に設計業務にあたっています。

イスラエルで働く日がくるなんて、想像もしていなかった

  • イスラエルへの出向
  • 日本との違い

これまでの社会人生活で、心に残っていることはありますか?

イスラエルにあるグループ会社に1年半ほど出向したことですね。特殊工具の設計手法について学んだり、新製品の開発にも携わりました。海外旅行にも行ったことがなかった私が、まさか現地の人とビーチバレーをする日が来るなんて想像もしていませんでした(笑)。仕事の進め方も日本と違うところが多く、非常に勉強になりました。

具体的にどんな違いがありましたか?

スピード感ですね。日本では、考えうる選択肢やリスクなどを一通りまとめてから進める形が一般的ですが、彼らはまずやってみることを大事にしていました。そのため決断も早く、物事がスピーディーに進むことが多かったですね。どちらにも良い面があると思いますので、状況に合わせて使い分けていければと思います。

広い視野を持った工具設計のスペシャリストに

  • キャリアビジョン

どんなキャリアビジョンを描いていますか?

現在は転削工具の設計を担当していますが、旋削工具も含め様々なタイプの工具の設計に挑戦し、広い視野を持った工具設計のスペシャリストになりたいです。切削工具は、とても深い分野で、技術も日々進化しています。目の前のことを大事にしつつ、少し先の未来も見据えていきたいです。

未来を見据えるMさん

Schedule

  1. 受け持った仕事を確認し、1日、週の大まかなスケジュールを立てる

  2. 設計業務開始。仕様検討、CADソフトを用いてモデリング

  3. 週1回45分の英語クラス。文法の勉強やスピーキングの練習をネイティブ講師とマンツーマンで行う

  4. 設計業務再開。先輩社員の意見も参考にし、より良いモデルに修正していく

  5. モデグ完成後、作図開始。製造部門に設計内容を的確に伝える図面を描く

  6. 働く時間を柔軟に変更できるフレックス制度を利用して早上がり。仕事の進捗に合わせて勤怠管理をしている

休日の過ごし方

私の部署では、月1日以上の有給取得を目標にしているため、ワークライフバランスは良いと感じています。休日は所属する社会人チームでバレーボールの練習をしたり、県内外へのドライブや観光に繰り出します。Netflixを楽しむ時間も多く、最近は韓国ドラマにはまっています。写真は同期と一緒にROCK IN JAPAN FESTIVALに行った際に撮影したものです。

野外フェスを楽しむMさん

求職者に一言

Mさん

ある程度志望する業界や企業が決まっていても、少し視野を広げてみるのもいいかもしれません。自分が知らないだけで、素晴らしい会社はたくさんあります。タンガロイには若手のうちから色々なことに挑戦するチャンスがあると思いますよ。