Vol.4

特殊工具の選定

取材協力 村田機械株式会社

髙田 冴華

タンガロイ営業担当

髙田 冴華Saeka Takata

出身
愛媛県
社歴
新卒入社 4年目
趣味など
映画鑑賞。特に非日常感を味わえるSF映画がお気に入り。

根っからの歴女。モノづくりの歴史の1ページに少しでも貢献したいという思いで、モノづくりのモノづくりをする工具屋に興味を持った。

目次

  1. 特殊工具のツーリング
  2. 納期をなんとか縮めての採用
  3. 予想もしていなかった驚きの展開に

特殊工具のツーリング

2020年1月。

例年に比べるとまだましに思えたが、それでも朝晩は冷え込む。

寒がりの私にとって大敵であるこの季節が、思い出深い案件の始まりになるとは思ってもいなかった。

担当者イメージ
担当者

「特殊品の検討をして欲しい」

MWシリーズなど工程集約や加工精度向上に寄与するCNC旋盤を手掛ける村田機械株式会社様からいただいたメールだ。

特殊品の提案をするのは初めてだったので、一気にアドレナリンが出て体が熱くなるような感覚がした。

 

すぐさま工作機械メーカー専任部隊のMTBグループの川元さんに声をかけた。

工具選定からトラブルシューティングまで豊富な知識を持つ彼となら、よりスピーディーに効果的な提案ができると思ったからだ。

二人で村田機械株式会社様に向かい、より細かな情報を伺った。

担当者イメージ
担当者

「海外のエンドユーザから、デフケース加工のツーリングを依頼された。ただ、内径端面と外径端面の加工は標準品では難しそうなので、特殊品を検討している。」

お客様との打ち合わせ風景

納期をなんとか縮めての採用

設計部門と綿密な打ち合わせをしたあと、すぐに設計図を提出した。
ところが、

担当者イメージ
担当者

「さすがに長すぎるな~」

工具設計図自体は問題なかった。

 

しかし村田機械株式会社様の思い描いていた納期と私の出したそれはかけ離れており、このままでは案件を進めるのは厳しいとのことだった。

そこで文字通り片っ端から関連部署に連絡をし、調整のお願いをした。

製造工程や品質管理の観点から初めは難色を示していた関係者も、最終的になんとか希望納期に収めてくれた。

予想もしていなかった驚きの展開に

安堵の中、村田機械株式会社様の事務所を訪ねると、それに勝る大きなサプライズが用意されていた。

髙田 冴華
髙田

なんと特殊工具だけでなく、その他の加工工程もタンガロイ製品でツーリングを組みたいと仰ってくださったのだ。

バイトや超硬インサートのほか、CBNインサートや防振バーなど合計で15種類の工具を提案し、すべて採用していただけた。

お客様との打ち合わせ風景2

その場で小躍りしてしまいたくなる気持ちをぐっとこらえ、もう一度気を引き締める。
私たちの本当の仕事は、納品後に始まるからだ。

加工をするうえで問題はないか、困っていることはないかと聞いて回り、切り屑が伸びる、寿命が短いなどの課題をいただいては、川元さんと共にサンプルを選び持って行った。

―半年後の7月。
梅雨明けを心待ちにする中、無事に機械出荷が完了した。

達成感と嬉しさとちょっぴりのセンチメンタルな気持ち。
我が子の背中を見守る母親の気持ちは、もしかしてこんな感じかもしれないな、なんて。

村田機械株式会社様に向かういつもの木曜日。13時。

「髙田さん、うちの会社いるんでしょ?ちょっと聞きたいことあるんだけど。」

この電話が、私のモチベーションを高めてくれるのだ。