連載
The Road to SuccessVol. 3 – 寿命アップと加工面品位向上

これは、タンガロイの営業担当がお客様とともに歩んだ成功への道である。

林 浩之
(Hiroyuki Hayashi)

  • 大阪府出身
  • 中途入社 4年目
  • もともと商社で働いていたが、より専門的な知見をもってお客様に貢献したいという思いから、タンガロイに入社。
  • 好きなスポーツ:野球
  • ご協力いただいた会社:ニシジマ精機株式会社 http://www.nisijima.jp/

Summary

  • ステンレス鋼加工における、寿命アップ+加工面品位向上
  • 切れ味、加工面品位向上、コストダウンを一挙にかなえるDoForce-Tri
  • インサート寿命が従来に比べ150%アップ

ステンレス鋼加工における、寿命アップ&加工面品位向上

 

2019年の夏のこと。

日に日に暑さが厳しくなってくる中、
私はニシジマ精機株式会社様から新たな相談を受けていた。

ニシジマ精機株式会社様は、製鉄関係機械の部品加工、組立を主力に、一般産業機械・半導体装置部品・船舶部品の加工を得意としている。

製缶⇒加工⇒組立⇒塗装⇒メンテナンスまですべて自社で対応され、高い品質の製品をお客様に提供している。

そんなニシジマ精機株式会社様には、今までも様々なタンガロイ製品を提案、採用いただいてきた。

今回のミッションは、ある部品の寿命アップ+加工面品位向上だ。

「現状品でステンレス鋼を削ると、すぐ欠けてしまい工具費が高くなってしまう。それと加工面が白く濁ってしまう。もっと光沢を出したいんだけど…。」

現状品は片面仕様インサートで、切れ味は良いが刃先強度が少し弱い印象だった。
実際に、すぐに欠けてしまうため、工具費も高くなっているとのことだ。

そこで、インサートの寿命アップと加工面粗さ向上の2つから工具を選ぶことにした。

ちょうど同じタイミングで夏のキャンペーンを実施していたこともあり、
まずはDoForce-Triに目を付けた。

「結果的にこれが最良の選択だった」

 

切れ味・加工面品位向上・コストダウンを一挙にかなえるDoForceTri

 

DoForce-Triは、両面仕様の高精度直角肩加工用カッタで、経済性の良さを売りにしている。
通常、両面使いのインサートは片面に比べ、刃先強度は勝るが切れ味は劣る。

しかしこの製品は、インサートについた独自の曲線インクリネーションによって、
低切込み領域ではポジカッタ同等の切削抵抗を実現するため、抜群の切れ味を誇る。

また、コーナ数もUPするので、コストダウンにもつながると考えた。
さらに、高精度な加工に向いているG級インサートを選択することで、加工面品位の向上も見込めた。

まさにいいこと尽くめだ。

結果は想像以上だった。

  • 寿命UP +加工面粗さ向上に成功
    ⇒溶着のひどかった現状品に比べ、DoForce-Triは欠損することなく正常摩耗。
    寿命は従来の約150%UPを実現した。
    また加工面も白く濁らず、最後まで綺麗に仕上がった。
  • コスト削減達成
    コーナ数が4から6にアップしたことで、コスト削減にもつながった。

実は今までは、提案をさせていただいてもなかなか結果が出ず、次の一手、また次の一手という形で、文字通り試行錯誤してきた。

だから今回の一発改善は、シンプルに嬉しかった。

ニシジマ精機株式会社様にご満足いただけたこと。
そして役に立てたという実感が、なにより心地よい。

さらに嬉しい誤算が一つ。
ニシジマ精機株式会社様が、他の同業者の方々に情報を共有してくださったことで、他のお客様からもDoForce-Triを採用いただけたのだ。

自分たちの製品によってお客様の生産性があがり、ひいては日本のモノづくりに少しでも貢献ができる。

これからもお客様の力になれるよう、邁進していきたい。


連載
The Road to SuccessVol. 2 – 難削材における工具費の低減

これは、タンガロイの営業担当がお客様とともに歩んだ成功への道である。

根木 彰隆
(Akitaka Negi)

  • 兵庫県出身 32才
  • 中途入社 9年目
  • 好きな食べ物:エスニック料理
  • 好きな場所:暖かいところ
  • ご協力いただいた会社:ユニオン機工株式会社
    http://www.union-kikou.co.jp/

Summary

  • 難削材における工具費の低減
  • 提案が行き詰まる中、見えた一筋の光
  • 2つの工具を使っていた工程を1つの工具に集約
2017年12月。

福岡から異動になった私は雪が降る中、スタッドレスタイヤを履いた営業車で、
引き継ぎの挨拶に向かっていた。
ユニオン機工様に初めて訪問したのはこの時だ。

そこで私はある2つの相談を受ける。

「工具費の削減と加工時間の低減がしたい。」

話はこうだ。

とても削りにくい材料を使っている為、工具の消耗が激しく工具費が掛かる。
また異形の素材である事からクランプが弱く、加工条件を上げる事が出来ない。
 
これを解決したいということだ。

当初は、元々お使いの工具を多コーナー化にしたものなど、類似品ばかり提案していた。しかし思うような効果が出ない。

提案が行き詰まる中、その時が来た。
 
全く別の加工をしているお客様を訪問した際、
不安定なクランプで高送りカッターを使って加工をされている光景を見たのだ。

そして私はひらめいた。

「ユニオン機工様にDoFeedを提案してみよう。」

普段から私は、自分の担当のお客様の工場をよく観察するようにしている。

採用いただいたタンガロイの製品がうまく使えているのか気になるからであるが、
それと同じくらい、カタログでは得る事が出来ない情報の引き出しをたくさん得ておきたいという想いがあるからだ。
 
新しいことを始めるのには誰でも勇気がいる。

そんなとき、1つでも確かな成功事例があれば、お客様は安心して挑戦ができる。
その一歩を踏み出す背中をそっと押して、伴走する。それが私たちの仕事である。

先日見た光景をお客様に説明しながら「高送りカッターDoFeed」を提案した。
 
ユニオン機工様と一緒にパスを変えるなど試行錯誤した事から結果は大成功。

  • 2つの工具を使っていた工程を1つの工具に集約できた。
  • 加工時間も1分半かかっていた所が1分になった。
  • 工具寿命も1.5倍程度伸びた。

…と、話はここでは終わらない。
もう1つ、以前から気になっていることがあった。
 
工具の管理方法である。
 
よくよく状況をお聞きしてみると、工具管理のお手伝いもできそうだと気が付いた。
 
そこで「工具管理システム MATRIX」の提案をした。
名前の通り、工具の在庫管理ができるのだが、
それに加え各工具の使用量や加工にかかったコストまで把握できる工具管理棚である。2018年末にこちらも採用して頂くことができた。

 
~「出来ない理由の説明より、出来る方法を考えよう。」~
 
ユニオン機工様の会社方針の一部である。
 
何事も前向きに挑戦されるユニオン機工様だからこそ、
今回の改善が成功したのだと思う。
 
これからもお客様の改善に役立てるよう、営業活動を頑張っていきたい。